バイオ関連会社が多いということ、上場意欲が大変高いということ。
大学発バイオベンチャー企業やベンチャー企業の上場意欲はとても高いようです。
資金調達するためには、株式市場に公開することができるというのが大変有効ですから、将来有望ながらも資金が足りないベンチャー企業は上場したいと考えるところが多いでしょう。
上場したいベンチャー企業は多いのです。
しかし、ここで誤った認識をしてしまってはいけないです。
ベンチャー企業は上場したいと考え、準備も進めているかもしれないです。
それと、未上場・未公開ベンチャー企業の株価はまったく関係ないことを忘れてはいけない。上場したいと考えているからといって、1株何十万という株価が妥当かどうかはまったくわからないのです。
その会社の規模とか、将来の市場規模、事業の規模、収益性といったもろもろのことを考えないと株価はわからないのです。
次の、IPO株の初値について、公募時の株価から初値がつくまでというのは、確かに大きく株価が上昇している会社が多いです。ほとんど上昇しているといってもいいでしょう。しかし、公募時の株価と、公募前の株価どれくらいの差があるかはわかりません。
このベンチャー企業は上場しようと考えている。初値で売り抜ければ必ずといっていいほど儲けがでる。というセールストークには大きな穴があることを忘れないで下さい。公募前と公募時の株価の差がわからないのですから。公募前の株価に比べて、初値が安いか高いかもわからないのです。ひっかっかってはいけませんよ。
ところで、IPO株の初値とか売買初日とかで株価が大きく上がるというのもおかしな話なんですね。初値とかに売って儲ける人がいるということは、その儲け分の損をしている人が必ずいるんです。
損をする確率が高いのに買いに行っている人がたくさんいるから、初値で売り抜けるとほぼ儲かるということ。損をしそうなことがほぼわかっているのに買う人がいるから、ほぼ儲かる人がいるんですよね。
IPO株といわれる株で、初値や初日、公開から数日たったあとでも、ずっと上がり続ける株があるかどうかを見れば、ほぼ損をする人がどういう人たちなのかがわかると思うのですが。それがわかってほぼ損していた人たちが損しないように避けると、ほぼ儲けていた人ってのもいなくなるんですけどね。
ずっと気付かないで、ほぼ儲ける人と、ほぼ損する人がいる状態がずっと続いているのはなぜなんでしょうね。